設計士が語らう、素材の話。Vol.3
素材の物語 素材の物語 MY HOUSE MAKING STORY vol.003

設計士が語らう、素材の話。Vol.3

注目している素材。

—使ってみたい素材はありますか?

中野:リノベ―ションする空間とお客さまの要望があって初めて、それに合わせた素材を選んでいくから、素材から考えていくことはほとんどない。
藤原:そうだね。まずはお客さまの理想をヒアリングして、それからその空間を表現できる素材を選んでいくっていう感じかなぁ。

—素材は、あくまでもお客さまの好きなテイストを表現するための方法なんですか?

藤原:そうそう。そんな意味で、デザイナーはどれだけ素材の選択肢を持っているかってことが重要になってくるかも。

森:でも強いて言うなら、僕はFRPっていう素材がちょっと気になってる。これは繊維強化プラスチックと言って、ガラス繊維などで強度を持たせたプラスチックのこと。バルコニーの防水工事や、階段の踏み板なんかに使われてるんだけど、半透明なところがレトロなのにどことなく近未来的な雰囲気があるから、リノベ―ションした空間によく合うと思う。いつかチャンスがあれば使いたいな。

状況ありきの部屋作り。

—建築をあまり知らない立場からすると、素材のイメージはぼんやりと浮かぶのに、デザイナーさんにどう伝えていいかわからないのが本音です。勉強するべきでしょうか?

中野:住む人はそこまで突き詰めて勉強しなくても、まずは大まかな要望をデザイナーに話すだけでいいと思う。それを上手くまとめて、ぴったりの素材を選んでいくのがデザイナーの仕事なんだから。とは言っても、最近ではお客さまのほうから「エイジング加工したものがいい」なんてリクエストがあって、それを主役にした空間にデザインしていくこともあるけど。とにかく最近の素材はバリエーションが豊富で、イメージ通りのモノは大抵見つかる。だけど、「どこに使うか」で印象がすごく変わっちゃうから、それはデザイナーに相談しながら決めた方がいいと思う。僕たちは1つの素材を選ぶのにたっぷりと時間をかけてるし、デザイン性・肌ざわり・経年と、いくつもの視点からその住まいにぴったりのモノを選び出してるから。

—デザイナーとお客さまが一緒につくりあげていくイメージですね。たくさんの素材を見比べながら「ああでもない、こうでもない」なんて言ってる姿が想像できます。家づくりの過程も、すごく楽しめそうです。

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