現代の”白の家”。
つくる人々の物語 つくる人々の物語 MY HOUSE MAKING STORY vol.017

現代の”白の家”。

”白の家”から、昭和のひらめき

当初はインテリアのお好みを 「レトロな感じ」と表現されていたMさん。建物が鉄骨造ということや、Mさんのモダンなファッションセンスから、デザイナーの内藤はいわゆるヴィンテージ系のインテリアをイメージしていました。しかし「話しを進めていくうちに『ん、ちょっと違うのかな』と思ってきた」と話します。「もう一度はじめから話をしてみると、〈白の家〉というキーワードが出てきた。『ああそうか、ヴィンテージじゃなくって昭和なレトロ感、モダニズムか』と気付いた」と。そこから、リノベーションプランがとても自然に浮かんできたそうです。
〈白の家〉は、1966年に建築家・篠原一男が設計しました。天井の高い正方形の空間と、一本の丸柱で構成されたミニマムな住宅。木の柱や障子、漆喰の壁が、日本の伝統を感じさせます。「LDK入り口の戸当たりとなる太い柱は、木目がはっきりとしたローズウッドの板目で化粧し、少し和を感じるよう大きめに角面をとった」(内藤)。

 

昭和のレトロな家にリノベーションした事例

千本格子の建具と、和のスケール感

さらに昭和テイストを演出するため、Mさんと内藤との間で『ぜひ取り入れたい』と一致したのが千本格子の建具。福井の職人さんによる手づくりです。「基本的には伝統的なモジュールに基づいて、『当時の良さがそのまま伝わるといいな』と思いながら詳細図を描いた。鏡板は”スプルス”といって、障子などに使われる白木の無垢板。やわらかく繊細な木目はイメージにぴったりだった」(内藤)。木目が残るように赤褐色に塗って、床のサペリと色合いを合わせています。
上部にはFIXガラス。「壁で塞ぐのではなく、ガラスを入れることで開放感が生まれる。ただし建具や鴨居(引き戸の上枠)を低めにして、和のスケール感がしっかりと伝わるようにした」。テイストは昭和、暮らし心地は現代的に。Mさんの好みと快適性をしっかりと両立させた、世界にたった1つの住まいが誕生しました。

 

昭和のレトロな家にリノベーションした実例

他の家づくり物語OTHER COLUMN クラフトが紡ぐ、そのほかの物語です。

家づくりのこと

一戸建てのリフォームにはないさまざまなメリットがあるマンションリフォーム。もちろんデメリットについてもご紹介しています。
古いマンションのリフォーム・リノベーションには、中古マンションを購入しリフォームする場合と、今住んでいる古いマンションをリフォームする場合があります。

現代の”白の家”。 トップ