素材でつくるヴィンテージ。Vol.2
素材の物語 素材の物語 MY HOUSE MAKING STORY vol.005

素材でつくるヴィンテージ。Vol.2

無垢のフローリング。

無垢のフローリングは使っているうちに色落ちし、表面にキズが入っていきます。「それは嫌だな」と思う方には、無垢以外の素材をご提案します。この経年変化こそが、無垢の魅力なのですから。
経年した無垢フローリングは、やわらかく足を受けとめ、芝生の上でまどろむような座り心地。表面に刻まれたキズや擦れを見ていると、アルバムを眺めているような淡いぬくもりが心の中に広がります。このように時間をかけて無垢を育てていくことも、無垢のたのしみの一つです。「無垢は手入れが大変」と声もあるけれど、大掃除のときにワックスをかける程度で大丈夫。木目に沿ってゆっくりと手を動かしていると、木が瑞々しく輝きだします。思わず「来年もよろしくね」と声をかけたくなるような愛おしさです。
無垢材は樹種によって色味や質感が異なります。濃茶で硬くシックなウォールナット、明るいベージュが軽やかなメープルなど、そこから受ける印象はさまざま。デザイナーに空間のイメージを伝え、それに合う無垢材を選んでいきましょう。

コンクリート躯体。

突き放すような冷たさ、何にも同調しない無機質さにこそ、コンクリートの美点があるような気がします。しかしそんなコンクリートでも、経年とともにまろやかさが生まれます。できたてのコンクリートにはない風合いやあたたかみが、ヴィンテージの空間にもぴたりと調和するのです。
リノベーションの工事でマンションやビルの壁・天井の仕上げを剥がすと、コンクリート躯体が現れます。古い物件であればあるほど、コンクリートが変色していたり、凹凸がついていたりするわけです。職人さんの墨出しの数字が残っていたりして、あえて露出させインテリアのアクセントにすることも。
しかし、コンクリートの状態は実際に解体してみないことにはわかりません。解体してみると思いのほかきれいだったり、逆に劣化しすぎていたり。コンクリート躯体をインテリアに使うときは、出たとこ勝負。デザイナーはその状態に合わせて見せる範囲を決めたり、塗装したりして全体の印象を調整しています。「剥がしたらどんなコンクリートが出てくるんだろう」なんてドキドキしながら解体するのも、ちょっとした楽しみなのだそう。

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