海に描くものがたり。
つくる人々の物語 つくる人々の物語 MY HOUSE MAKING STORY vol.007

海に描くものがたり。

遠い記憶をたぐりよせて。

蚊取り線香の匂いや畳の手ざわりなど、ふとしたことから子供時代の記憶がよみがえり、はにかみたくなる瞬間がありませんか? そんな思い出をカタチにしたリノベーションのお話。
子供の頃は、毎年夏になると海の近くのおばあさまの家に遊びにいっていたというIさま。今でもそれを思い出すだけで幸せな気分になるのだそう。そこで、『子供たちにも同じ思い出をつくってあげたい』と、海から徒歩5分の場所に中古マンションを購入しました。
担当したデザイナーの内藤いわく、「『友人家族も遊びに来られる、海の家みたいにしたいんです』って、お打合せでのIさまはとても楽しそうで、僕もわくわくしちゃった。“13人泊まれて、みんなでごろ寝ができる”なんて思いきった家を手掛けることなんて、なかなかないからね」
こうして、感覚や本能に訴えるような居心地のよい空間づくりがスタート。Iさまの小さな記憶の数々が、プランに大きく関わってきたそうです。

五感でよみがえる思い出。

海の家には欠かせないシャワーと床座は大成功。海から帰ったお子さまたちが、玄関のシャワーで砂をさっと洗い流し、リビングの座卓でご飯を食べ、そのまま昼寝ができるようになりました。注目したいのは、なぜかなつかしさを感じる素材です。
「シャワールームの壁には、不均等な形のタイルをラフに貼って、モダンに見せつつもレトロな雰囲気に。LDKの壁には珪藻土を厚めにこってりと塗って、手しごとを強調しているし、洗面台に貼ったモザイクタイルの風合いや色使いは何だか昭和っぽい。この”洗練すぎない”味のあるテクスチャーが、なつかしさや郷愁を誘うんだと思う」(内藤)
なつかしさを呼び起こすのは、素材だけではありません。たとえば、フローリングに映る木漏れ日や、窓から流れ込む潮風の香り、波のおと。お子さまたちが大人になったとき、ここで過ごした日々を幸せな気分で思い出してもらえるとうれしい、と内藤は話します。

 

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